新規参入の脅威
ポーターの5フォースモデルの一つ目、新規参入の脅威です。
業界への新規参入の脅威度は、参入障壁の高低によってきまります。新規参入の障壁の要素としては、規模の経済か、巨額な投資が必要か、製品差別化は可能か、政府の規制があるか、流通チャネルの確保は容易か、などがあるとポーターは言いますが、中小企業にとって最も簡単に新規参入の脅威を回避する方法は独自のノウハウによる差別化、あるいは特許や実用新案の確保になると思います。
参入障壁を構築する要因としては、規模の経済性、他の企業へのスイッチングコストの高さ、ブランド力や技術力、さらに法規制などがあげられます。ポーターは参入障壁の規模をみる具体的な指標として以下の8つをあげています。
1. 規模の経済性が働いているか
2. 製品やサービスの差別化ができているか
3. その事業を行う場合に巨額な投資が必要か
4. 新規企業へ変更する際のスイッチングコストは大きいか
5. 流通チャネル確保の難易度はどうか
6. 規模の経済性以外のコスト面での不利な点が存在するか
・ 特許等知的財産権による独占
・ 原材料を独占して競合の入手困難性を高める
・ 原材料の生産地域や消費地など好立地に先に進出することで優位性を確保
・ 経験曲線効果が発揮できる業界
7. 政府の法規制等による参入の制限の存在があるか
8. 参入した際に強力な報復措置が予想されるか
<新規参入>