KFS(Key Factor for Success 成功のカギ)

市場において競争優位を確立するためにはKFS(Key Factor for Success 成功のカギ)を明確にすることが重要です。一般的にKFSは「競争優位の源泉」や「利益の源泉」を明らかにして1つか2つに絞り込んでいきます。事業には、その業態や所属する業種によってある程度決まったKFS=勝ちパターンがあります。高級用品であればブランド力であり、カジュアルウェアであれば低価格と言うのが一般的ですが事業によっては、KFSが明らかでない場合もあります。また同じ製品であってもKFSが異なったり、状況によって変化したりします。社会環境や競合他社の動向を常に注視して、KFSが変わっていかないか確認する必要があります。こうしたKFSにおいて他社を上回ることが競争優位を確保することになりますが、明確にしたそのKFSで競争優位を維持・持続させることが大切です。つまり、競争優位は獲得して終わりではなく、いかに持続させるかが課題です。

競争優位を持続させるための一般的な方法は、KFSを実現させるために必要な3C分析で確認した自社の能力=コア・コンピタンスに更なる磨きをかけることです。たとえば、自社にとって新製品の提供がKFSであるならば、常にコア・コンピタンスとしての研究開発能力を高めることになります。