Archive for 12月, 2010

改善事業と開発事業

改善とは一般的に「現状をよりよい方向改めること」である。事務の改善、業務の改善、あるいはトヨタのカイゼンなどがすぐに思いつくが、ここでいう成長のための「改善」はその視点が根本的に異なる。事務の改善、業務の改善、トヨタのカイゼンなどは、すべて「自社」視点での改善であるが、成長のための改善は、「お客様」を視点とした製品・サービスの改善である。したがって、お客様が誰であるかを明確にしたうえで、そのお客さまに対していかに現状の製品・サービスのレベル以上のものを提供できるか、がポイントです。しかも、そのレベルを判断するのは自社ではなくお客様です。さらにまた、自社の製品やサービスを享受できる現在のお客様以外の新たなお客様は誰か、を見出すことが大切になります。

開発とは「自然や知識を利用してより人間に有用なものを生み出す行為」とされます。
企業においては、技術開発、システム開発、人材開発など多くのケースで使われています。成長のための開発においては、やはり「誰のための開発」つまり、「誰のニーズ」を満たすために製品やサービスを開発していくのかを明確にする必要があります。
そして、新たな製品・新たなサービスを開発するためには自社のどのような能力=コア・コンピタンスで対応するのかを明確にすると同時に、自社のコア・コンピタンスが不足する場合には、外部との連携・提携やM&Aが必要になります。

改善事業、開発事業には当然、人材の育成・開発が必須であることはいうまでもありません。

事業変革プロセス

「成長に必要な4つの要素」「外部環境・内部環境」「4つ成長の方向性」を使った「戦略的思考」で創りだし、完全に「見える化」した自社の「将来の方向性」に向かうべく、自社の「現状」を見直し、その現状と将来の方向性のギャップを「問題」としてとらえます。続いて、「問題」が解決された状態を考えて、その状態を「課題」として明確にします。たとえば、将来の方向性に対して「人材が不足している」という問題があれば、「人材の育成教育」や「外部からの人材確保」が課題となります。
この「課題」が見いだせれば、あとはこの課題をいかにして解決するかの具体策を考えて、「事業変革計画」に落とし込み、解決のための実行をすることによって、「将来の方向性」に近づいていくことになります。
事業変革プロセスとは、戦略的な思考で自社の将来の姿を創り出し、見える化し、そこへ行きつくための問題を探り出し、それを解決していくプロセスです。

自社の将来の方向性(将来の姿)

問題抽出→課題の設定→事業変革計画→実行