企業成長のカギを握る第一線のリーダー

成長している会社には特徴があります。組織面においては、リーダーが優秀で懸命に働き成果を上げています。しかし、このようなリーダーは周囲が見えていないために部下が育ちません。一方、顧客面でみると、成長している会社は、企業トップの戦略で仕事が入る仕組みが出来上がっているため、リーダーは目先の仕事で手いっぱいになっており、顧客の真のニーズが見えません。結果として、周囲の環境変化への追随と新たな展開が出来ず、最終的に競合に模倣され市場を奪われることになります。

そうならないためには、リーダー自身が自分の役割を知り、組織力を強化する必要があります。組織とは何のためにあるのでしょうか。組織とは相乗効果(シナジー)を発揮するためにあると理解するのが正しいでしょう。一人でやるよりも組織化して相乗効果(シナジー)を発揮することで、組織人数以上の仕事をこなすことが出来る。それが組織の相乗効果です。そのためには、リーダーは、目先の仕事をするのではなく、目先の仕事を任せられる部下を育成し、リーダー自身はその管理と新分野開発に向けた仕事をすることが必須です。
リーダーとは「人を通じて目標を達成する人」で、そのためにはコミュニケーションを図りながら、部下・上司・関係者を自分の意図する目標に動かすことです。