事業コンセプト

「事業コンセプト」とは、自社が「誰に」、「何を」、「どのようにして」提供するかを明確にすることです。事業コンセプトが明確であれば、自社の将来の方向性がしっかりと定められ、お客様にとっても自社がどのような会社であるのか明確にわかります。

「誰に」

自社が狙いとする顧客、つまりターゲット顧客です。事業を成功させるためには、ターゲットを絞り込むことが極めて重要です。顧客を絞り込まずに狙いとする顧客の概念なしに事業をしているとシャッター通り商店街の小売店のように事業が成り立たなくなります。

「何を」

対象とする顧客が明確になれば、その「顧客」が必要とするものやサービスを提供することが出来、顧客のニーズを満たすことで顧客満足を引き出すことが出来ます。「何を」の段階では、顧客のニーズを満たすかどうかがポイントになります。顧客のニーズとは、ターゲット顧客が持つ「不」です。対象とする顧客が明確になっていれば、顧客が持つ「不」が明確になり、「不」を満たす商品やサービスを提供することが出来ます。

「どのようにして」

「どのようにして」では、既にみた3C分析での自社の能力である強みを活かして顧客の満足を引き出し、同時に競合との差別化を図ることがポイントになります。

 

「事業コンセプト」は儲かる仕組みである「ビジネスモデル」に発展させることで事業の発展を図ることが出来るのです。

誰に:企業の総務課に

何を:オフィスで使用するあらゆる消耗品を

どのようにして:一冊のカタログにまとめて注文を受け、明日配達する

 

アスクルの事業コンセプトは明確にビジネスモデルとして発展させ、見事な事業展開をしています。