ニッチャーの戦略

ニッチャーの戦略は、リーダーが全市場をターゲットとするのに対して、ニッチャーは特定のニッチ市場をターゲットとする以外、戦略は全くリーダーのとる戦略と同じです。特定領域でのトップ、つまりニッチトップの戦略です。

ニッチャーは、いつまでも一か所のニッチなエリアでのリーダーであっては、事業の拡大はままなりません。ニッチャーは、複数のニッチマーケットでトップに立ってこそ、有利な事業展開ができるのです。大きな市場は社会経済の環境変化とともに、その構成要素が日々、変化しています。従って、複数のマーケットでトップに立つためには、ニッチャーは常に繰り返し、市場セグメンテーションを行うことが大切です。その上で、

ターゲットとする特定市場を選定し、その市場で競争優位に立つためには、STPの三つをきっちりと戦略構築し、事業を展開することが大切です。

つまり、S=Segmentation(市場の細分化)、T=Targeting(標的市場の選定)、そしてP=Positioning(ポジショニング)です。私は企業が戦略立案する時には、PESTや3C分析による環境分析に続いて、このS・T・Pに重点を置くことが大切だと思っています。もちろん、ニッチャーは狭い市場とはいえ、その市場でトップに立っているわけですから、常に周辺需要の拡大と追い上げてくる企業への同質化を怠ってはなりません。

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