代替品の参入

代替品とは既存企業が提供する製品と同じような効用を顧客に与える製品を指
します。既存企業にとって参入者が脅威となるのは、既存製品よりも性能的に
上回る代替品を同価格、あるいはより安価に提供する場合です。高収益を維持
している業界に新規企業が優れた性能の代替品で参入する場合、業界の競争が
激化し、既存製品の価格低下、収益低下により、業界内での攪乱が生じるため、
特に脅威となります。
代替品には、大きく分けて2種類があります。一つは形態が異なるものの機能
が同じ製品やサービスで、携帯電話とパソコンに見られるように、ネットにつ
ながったパソコンは通話など携帯電話と同じ機能を発揮します。
もう一つは、形態も機能も異なるが目的は同じ製品やサービスで、音楽CDとス
マホのように双方を「時間を消費する娯楽ツール」とみると、相互に代替可能
な製品になります。

他の代替品の脅威の例では、レコードに対するCDやガラス瓶に対する紙パック
などがあげられます。

代替