シナジー

企業が二つ以上の事業活動を実施する時、それぞれの事業を互いに関連付けて行うと個別に行うよりも大きな成果を得ることができます。このように1+1=2ではなく、1+1が3にも4にもなる状態をシナジー(相乗効果)といいます。シナジーは経営資源を異なる事業活動で共通利用することから生まれます。シナジーは、使用する経営資源に従って、販売シナジー、操業シナジー、投資シナジー、経営管理シナジー等に分類できます。

特に企業が多角化を実施する時、シナジーが重要視されます。多角化の戦略によって企業が新しい製品・市場に参入する時、既存の生産設備、販売経路、技術などを強要することでシナジーが得られます。

また、永い間事業構造が固定化している企業においては、シナジーの存在が忘れられがちです。シナジー発揮の可能性はどのぐらいか、更に拡大の余地はあるのか、など難しいシナジーの評価に迫られます。

シナジーは事業部間のセクショナリズムやコミュニケーション不足、戦略の不在などによって発揮できない状態に陥ります。