ストレッチ戦略・レバレッジ戦略

かつてアメリカの大市場を制覇したホンダやキャノンなど、これまで大きな成功を収めてきた企業は、自社に内在する資源を活用して何ができるかと考えるのではなく、未来の顧客ニーズを予測することからスタートし、将来へ向けての方針を決めます。そして現状とのギャップを意識しながら、背伸びをした状態の目標を掲げて未来へ向かって自社のコア・コンピタンスをつくり上げていきます。これを「ストレッチ戦略」と呼びます。

 

また、未来の目標に向かって不足する資源があれば、あらゆる努力をしてその不足資源を獲得して新たなコア・コンピタンスを築いていかなければなりません。これまで自社が保有している資源と新たに獲得した資源をフルに活用して未来のニーズへ向かっていかなければなりません。この最大限に資源を活用することを「レバレッジ戦略」といいます。

 

ストレッチ戦略とレバレッジ戦略は、未来への競争戦略と言われるコア・コンピタンス経営の中軸となる戦略です。